胃カメラ検査は内視鏡を挿入し
食道や胃、十二指腸を観察する検査です
内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃など直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃がんの早期発見につながることが多くあります。
近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、10分〜30分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、『経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)』があります。
当院では大腸カメラは行っていないため、ご希望の方には他院へご紹介をしております。
当院は『経鼻上部消化管内視鏡検査
(鼻から入れる胃カメラ)』も対応可能です
昔の胃カメラは、口から管を挿入するタイプで苦痛が伴いましたが、現在は鼻から細い管(先頭部分が5mm程度)を挿入する苦痛の少ないタイプが一般的になっています。 鼻から挿入しますので、吐き気が起こりにくく、会話ができるのが特徴です。
鼻から挿入する方法(経鼻内視鏡検査)
鼻から内視鏡を挿入して行う検査で、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- オエッという嘔吐反射が少ない。
- ある程度の会話が検査中でもできる。
- 検査後、早めに食事を摂ることができる。
デメリット
- 鼻腔の狭い方や鼻が極度に詰まっている方、鼻に病気のある方はできないことがある。
- 検査終了後、しばらく鼻が詰まっている感じや鼻の違和感・痛みが続いたり、鼻出血が起こることがある。
- 血液をサラサラにする薬を内服中の場合は鼻出血の可能性が高くなる。
口から挿入する方法(経口内視鏡検査)
マウスピースを使用して内視鏡を挿入して行う検査です。
メリット
- 検査後の鼻閉塞感・鼻の違和感・痛みや鼻出血が起こらない。
デメリット
- 舌の付け根を内視鏡が通過するために咽頭反射が起きやすい。
このような症状はありませんか?
下記のような症状がある方は胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)をお勧めいたします。
- 継続的な胸やけや胃もたれ
- ものを飲み込む際につかえる
- みぞおちの痛み
- 胃液がこみ上げる
- 胃の不快感、張った感じ
- 食欲がない
- 急な体重減少
- 貧血と言われた
- 胃・十二指腸潰瘍と言われたことがある
- バリウム検査で異常と言われた
胃カメラ検査で発見が可能な病気
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染症
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 萎縮性胃炎
- ポリープ
- 食道がん
- 胃がん
- 十二指腸がん
- など
ヘリコバクター・ピロリ菌感染症について
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃に住んでいる菌で、多くの場合は小児期に感染し、無症状のまま数年から数十年と慢性感染の状態になります。
詳しくは下記からご覧いただけます。
胃カメラ検査の流れ
- 1診察予約
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- 一度診察させていただく必要があります。
- 直接ご来院いただくか、電話で問い合わせをお願いいたします。
- 2診察
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- 診察時に『経鼻内視鏡検査』か『経口内視鏡検査』のどちらの検査をご希望かを確認いたします。
- 検査日時をご予約いただきます。
- 検査の説明や注意事項をお伝えし、検査を承諾していただくことの同意書をお渡しします。
- 3検査前日
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- 夕食は、夜8時までに、消化の良いものをとってください。
- 水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時30分まで可能です。
- 4検査当日
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- 朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。
- 5ご来院・検査
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- ベッドに左向きになった状態で検査を行います。
- 検査時間は10分前後です。
- 内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
- 診断を確かめるために組織を採取したりすることがあります。
監修
たつの胃腸科整形外科
院 長
龍野 光蔵
- 日本外科学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 東大阪市立長瀬北小学校校医